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やりたいのになぜ無気力になってしまうのか

今回の心理テーマは「ダブルバインド」

自分の感覚や感情に素直になろうとすると
なぜか無気力感を感じて

自分のやりたいことを止めてしまう、
という問題についてです。

この悩みを密かに抱えている人は多く
最近行うセッションに多いケースのひとつです。

「自分」を出すことが禁止されている家

これは幼少期に、
両親など身近な人々から
無意識にこんなメッセージを
受け取っている可能性があります。

欲求を表現したらだめ
自由にするなんてもってのほか
感情を出すんじゃない、
泣いたらだめ、甘えるな
さもなければお前の存在を認めない

自由にしたらお前を見捨てるから

このような、
否定的な命令を受けとり続け、
子どもらしい自然で自由な感情表現することを
止められてしまうどうなるでしょうか。

これを続けられると子どもは
自由に自分を表現することができなくなる、
つまり自分を出せなくなります。

「自分を出せない」とは、
自分がいま感じている素直な感覚や感情、
自由な発想などは持ってはいけないし、
あっても表現してはいけないのだと
無意識に思い込んで禁止してしまうことです。

これがひどくなると、
指示がないと動けなくなったり、
人からOKをもらわない限り行動できなかったり
自分がいつも正しいか?間違ってるか?
怖くて自分の意見が言えなくなったりします。

ダブルバインドが人生を混乱させる理由

一方であるときは、、、

ちゃんとやりなさい、言いたいこと言いなさい
黙っていたらわかんないでしょ!
などなど
今度は自分を出せといわれるので、
自分を表現したらまたダメ出しをされるという。。

結局、どっちにしても
自分を素直に出しても怒られるし
出さなくても怒られるので混乱して動けない。

やってもやらなくてもダメ、
これがダブルバインドという状態です。

こどもはじゃあどうしろっていうんだ!怒
というストレスを感じますが表現できないので
このぶつけようのない怒りを抑圧してため込み
我慢してしまいます。

このようなダブルバインドという状態が続くと
やる気をそがれてしまい、
無気力になったり人が嫌になったり
世間のすべてのことや人が怖くなってしまうのです。

ほかにもこんな、、、

もういいやとあきらめて感情をマヒさせて
感じないように無感覚にすり替えてしまったり、
人の顔色を伺わないと自分を出せないし、
嫌われることや否定や拒否を異常に恐れて
人とのコミュニケーションがとりづらくなり
他人からコケにされてもそれを受け取りがち、
いじめの対象にされてしまったり、
最終的には自分の世界にひきこもって
他人との関わりを避けて本音が言えない
自由にしようやりたいようにしようとすると
急激に心や身体がブレーキをかけてくる、

などなどなどの問題が生じます。

自分を生きない選択が自分を生かす?

以前にわたしが取り扱った問題では
母親が自分の母(本人の祖母)に支配されており、
言いたいことも言わせてもらえなかった
どころか、長男ではないから女はいらないという
男尊女卑的な家庭環境の中で生きてきたという女性がいました。

彼女はそれでも従順で自分の意見は言わず
そういうものだと我慢して生きていました。

ところが、問題は大人になってから
本人の心と身体を蝕み始めました。

自分の感情を出すと否定される家だったので、
いつも空気のような自分を演じていないと居場所がない
そうしていないと生きていけないという感覚に苛まされます。

そのうちやがて
自分はいらない人間だという思いが強くなり、
自傷行為や摂食障害やひきこもりとなり、
自分という人間がわからない、好きなこともわからない
どう生きていいかわからない、という状態に。

それもそのはず、
彼女は自分らしさを禁止された家に居続けた結果
自分を「生きたら」居場所が無くなる(死を意味する)から
自分を「生きない」選択をしていたら生きてていい
というダブルバインドに陥っていました。

ダブルバインドという状態になると
選択肢が極端に無くなり、
視野が狭まってしまいます。

これが人生をトータルで考えると
巨大な損失なんですね。

やりたいことができなくなったり、
自由な考えや発想力、創造性を失ってしまうからです。

彼女が自分を生きていくために取った戦略とは
母親(祖母)の支配通りに、
自分の感情ゃ欲求を抑圧しなければならず
自分と言うものを一切出してはいけない、
という雰囲気の中で自分を殺して生きてきたことです。

まさに生き延びるために本能的に自分を守る
戦略そのものが「自分を生きない」ことでした。

だから誰かの言う正しさを鵜呑みにし、
周囲の眼をいつも気にしては、
自分の意見を持たず、考えないようにする
だから自分の生き方がわからなくなって当然です。

ダブルバインドは脳をロックする

このように無意識に親が投げかけた
ダブルメッセージが
ダブルバインドとして機能すると
脳をロックしてしまいます。

自分がやりたいことが見つからない
やりたいことはあるのに動けない
前に進もうとすると
足が急に止まってしまう

という、本人もわけがわからない現象に
悩むことになってしまうわけです。

もしいま自分がそういう状態に似ている?と思ったら
自分がどんなダブルバインドが懸かっているのか?
みていくといいですね。

解決すると人生は劇的に進む

これからやりたいことがあって
将来は自分で好きなことで起業したい、と思うのに

なぜか?いつも途中でブレーキがかかってしまう、
好きなはずなのにやりたいはずなのに
それをやりたくて行動しようとすると無気力になる
そもそも好きが分からない、
やりたいことがわからない
ドタキャンや投げ出しクセが定期的に出る
やり遂げたり達成することができない
いつも正しさを求めてしまい自分の言動に自信がない



このような場合はとくに、
早めに原因をはっきりさせて
すっきりと解決して前に向かうことをお勧めしています。

これらの問題が引っかかっていると
人生の重要な場面での選択や決断に影響してしまうほか
達成感や充実感がいつまでも得られないので
より自己否定観や無力感や無価値感を
増幅させて人生を止めてしまいます。

ダブルバインドを外して楽になると
選択と決断と実行がスムーズに捗るだけではなく、
結果が出ることによって前向きな感情、
達成感や充実感が得られるので
快感ホルモンのドーパミンが大量に出るようになり
行動することがぐんと楽しくなるでしょう。

人生が楽しくなってきますよ!

ぜひ、このダブルバインドの問題に取り組んで
人生を劇的に向上させていきましょう!


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