本日のコラムです。
最近心のお仕事を目指す方、特に心理カウンセラーや心理セラピストを目指したい、あるいは心理の仕事で起業したい、という方の相談を受けることが増えています。この心理セラピストという仕事は心理カウンセラーとはちょっと違う、というお話しは以前こちらのコラムでも書きました。心理カウンセラーと心理セラピストの違いとは?という記事です。

目次

心理セラピストも心理カウンセラーも国家資格ではありません

じつは2017年3月現時点で、心理セラピストも心理カウンセラーも国家資格ではありません。民間が発行する資格ですので、国が試験をして免許資格を発行しているわけではないのです。それによって民間資格でお仕事をしていても、法的にはなんら問題がありません。

ただ、その手軽さゆえに誰でもいつでも心理カウンセラーや心理セラピストを名乗れることから、心理の専門知識や技術がなくても「今日から私は心理カウンセラーです!」と名刺を作って名乗ることも可能です。実際現在の日本の心理業界ではなんちゃって心理カウンセラーが多数存在しており、業界の評判を下げる残念な状況は続いています。

誰でも手軽になれる?心理カウンセラー、心理セラピストの問題点

また、起業しやすいこともあって「あなたも誰でもここに来れば起業できる!7桁稼げる!」という煽りの心理系のスクールも乱立しており、心理カウンセラーや心理セラピストになる目的がいつのまにか?金儲けにすり替えられてしまっていたりもします。

なかには私は心理カウンセラーです!と名乗っているのに、実態は「霊視鑑定」をしていたり、どうみてもただの「占い」だったり。要は名乗っても民間資格なので、業界の規制も何もないのでなんでもありやったもん勝ちの無法状態です。

そこが大きな問題となっており、厚生省は数年後には「心理カウンセラーは国家資格化」することを前提として、国会に通そうという動きがあるそうです。そうすると民間資格の心理カウンセラーが、将来は心理カウンセラーという名前自体名乗ることが難しくなる時代がくるかもしれませんね。

心理カウンセラー心理セラピストの資格を取っただけではだめなんです

では民間の心理カウンセラーや心理セラピストの資格を取っても意味がないのか?というとそうではありません。資格を取って心理カウンセラーや心理セラピストとして活躍している人達は日本中にたくさんいます。

ただ、資格がもらえたからといってそれが即活躍!とはなりません。資格はたくさんもっているけど、本人自身は、自身の精神的な問題を未解決のままでいたり、セッション経験が少なかったり、知識や技術不足でセッションがぐだぐだだったり、誰でも一度は通る道ですが、やはり資格を取った後の自己研鑽が必要なのです。

多いのは心理カウンセラーや心理セラピストの資格はもらったけど、いざ独立起業するために、まずブログを書いてモニター募集をかけたはいいけど、お客さんがブログを書いただけでは集まらない、集客という大きな壁がたちはだかります。

または、幸いにも来てくれたお客さんの反応が芳しくない、無言のまま去って行った、などとこれはおそらく技術力不足のケースでもありますが、それだけではなく、自分がいいセラピーを受けて感動したから心理セラピストになろう、多くの人の役に立ちたい、という場合も最初の動機としてはいいのですが、それだけでは必ず行き詰ります。自分が人の役に立つ立場になることで、自分の価値を高める目的が裏に潜んでいる場合が多いからですね。役に立ちたい、は曲者なのです。

資格を取ることを目標にするのではなく、どんなカウンセリングをしてお客さんにどうなってもらいたいのか?そのために自分がどんなサービスを提供できるようになりたいのか?そこがイメージできていないとカウンセラーとしては長続きしません。

人の成長に関わる仕事だからこと必要なこと

人の心に関わるお仕事は苦労もありますが、なによりもお客さんが変化し輝きを取り戻していく姿を見ていると、感動も大きいし達成感も充実感も大きいものがあります。本当にやりがいのある仕事です。

人の人生の変化に立ち会えることがこんなに感動的で自分に幸せを与え豊かな気持ちにさせられるか、この世界に入ると多くの方が感じられます。ほんとうに素晴らしい仕事であると誇りを持っています。

心理のお仕事に終わりはない~継続して学びを深めることの大切さ

私達はいつも学びを続けられる環境をスクールを卒業してからも整えています。それはこの仕事は非常に難しくデリケートな問題を取り扱うことが多く、人の心に関わらせていただくということは、自分の心の状態も整えて置くことが当然であります。

自分の未解決の問題をたくさん抱えたままでは、人の問題を取り扱うことは困難となります。なので、常に自分の心のメンテナンスを行えるようメンバー同士でのセッションを盛んに行い、自己メンテナンスを図っています。卒業生たちメンバーが確実に心理セラピーの腕を上げると同時に自己の心の状態も最良の状態に整えられる環境を常に整えています。

また最低でも2年間は継続して心理セラピーのトレーニングをする必要があります。大学のある心理臨床家の場合は、数年間のトレーニングを積んで、さらに専門のトレーナーにスーパービジョンにセッションを見てもらい、フィードバックしてもらうというものがあります。当社ではこのスーパービジョンを全国4か所で毎月のように開催しており、常時トレーニングを受けて技術レベル向上できる環境を整えています。

そうやって株式会社ユアエクセレンスの推薦心理セラピストに昇格してそれぞれの地域で活躍の場が提供され、それからさらに技術レベルが上がると今度は〈般〉日本NLP心理セラピー協会の公認心理セラピストとして全国で活躍する道が用意されています。ここまで来るのに早い人で1年半、たいていの人は2年以上かかります。実力のある本物の心理セラピストを育成するのにはそれくらいの時間はかかります。

ぜひプロの心理セラピストになりたい、心理カウンセラーとしての技術レベルを高めたいという方には、リトリーブサイコセラピー基礎コースリトリーブサイコセラピープロコースをお勧めしています。詳細はこちら