2021年11月 東京リトリーブ基礎コース14期卒業生の声

2021年卒業の東京リトリーブサイコセラピー基礎コース14期卒業生の感想を一部掲載しています。

◆よく頑張っていきてきたと肯定したいと思えるようになりました

S.Yさま

セッションでは幼少期の父親からくる対人恐怖を取り扱ってもらい、抑圧していた感情を解放してもらいました。

全身で寒気と震えを感じ、本当はこれほどまでの恐怖があったんだということがわかりました。セラピストさんに、安心の感覚を体で感じさせてもらったことで、安心して体が緩んだのだと思います。

受講生の仲間もいたことで、独りじゃない会場の雰囲気もありました。

20代前半までは、自分の性格の問題だと思ってなんとかやってきましたが、30代にかけてトラブルや不調が重なり、人を回避する人生になりました。

「人が恐くて当然」「人が恐い自分はダメではない」と、教えられました。基礎コースには恐怖をなくすために来たのですが、今は恐怖を無くすのではなくて、ここに実際にあるものを感じて、認め、受け入れたいと思うようになりました。それほどのことがあったんだ、がんばってきたね、と恐い自分を肯定したいです。

また、母親に助けてもらえなかたことも、思っていた以上に強烈なトラウマ体験となっていて、「自分は大事なところで無視される存在なんだ。」「人はそばにいても助けてくれないんだ。」という絶望と悲しみを心の底に置き、無価値感や人間不信を、すべての人に投影していました。

人との関係においては、見捨てられ不安から相手を操作しようとしたり、恐れから人の意向に従うポーズをしたり、そこに恨み・怒りが根底にあることも明らかになりました。

すべての人とのコミュニケーションは「こうしなければダメだ」という強迫のもとに行動していて、自分で選んいいんだ!ということも教えてもらいました。これからは、他人ではなく、自分を生きたいです。生まれてきてよかったんだから

今まで人の愛情という感覚が全くわからなかったのですが、インナーチャイルドワークで自分を大切にするという感覚を学び、これがそうなのかな、と思いました。まずは自分を愛せるようになって、いつか人も愛せるようになりたいです。

◆自分の生き辛さの原因がはっきりわかりました

Y.Tさん

物心ついてから、他人に自分の負の感情をさらけ出し、受け止めてもらうという経験がほとんどなかったためワークやセッションもうまくできるのかどうか最初は不安と緊張でガチガチでした。

少しずつ自分の抑え込んできた感情と向き合うことができるようになったのも、終始優しく全力で向き合ってくださるセラピストの皆様、そして同じく葛藤を抱える他の受講生の皆様と共に学び・気づきを共有できたからこそだと思います。

家族に対しては物理的に不自由なく育ててもらったことは感謝している反面、暖かい繋がりが無く縁の薄い家族、と冷めきった感情を抱いていました。

セッションではさらに感情を掘り下げ、私の中の家族に対する強い怒りの存在に気づかせてもらいました。
イライラしてキレる父、仕事に逃げて家族と向き合わない母、自我が強くわがままな姉、必死にそれぞれの顔色を伺いバランスをとって頑張っている幼い自分が見えました。でも誰も自分には本気で向き合ってなんてくれず私は絶望していました。

プロのセラピストさんから”辛かったね、よく一人で頑張ったね”そう言って頂けた時に、初めて”そうか、自分は大変だったと思っていいんだ”という気持ちがわいてきました。

私の生きづらさの原因は家族の問題、そうはっきり割り切って良い、まずそこを認識できたことが自己を否定し続けた自分にとっては大きな変化だったとおもいます。

最後に基礎コースを終えて印象的だったことは、一緒に学ぶ受講生の皆様の表情が最初と最後で本当に変わり、笑顔が多く柔らかくなったと感じたことです。私自身も常に眉間にしわを寄せていましたが、かなり表情が緩んだと言っていただきました^^
ガチガチだった首、肩、腕、そして眼球にも力が入っていましたがセッション後はこれもだいぶ緩みました。
ただ、どうしても常日頃から力が入る癖があるので、気がついたら”緩めても死んだりしないよ”とつぶやいて脱力するよういしています。

こんな感じで基礎コースを受講したことで自分の中で確かに変化や気づきが起こっています。
楽になるまではまだ少し時間はかかるかもしれませんが、これからもインナーチャイルドやイメージング、感情の言語化など基礎コースでで学んだワークを実践し続けたいと思います。気付いたらリトリーブのスタッフさんのように優しくてたくましくて強い自分になれていると良いな、と思います。勇気を出して基礎コースを申し込んで本当に良かったです。どうもありがとうございました。

◆自分を受け入れられるようになってきました

Y.Yさん

カズ姐さん、スタッフの皆さま、6日間大変お世話になりました!この3ヶ月は、漠然と辛さを感じる毎日から、自分に深く向き合う今までにない濃い濃い日々となりました。

私は昨年約1年間、別の団体で心理学講座を受講し、そこで集団ワークショップや個人カウンセリングも受けましたが、突発的にワケのわからない恐怖に襲われる、涙が止まらない・体が震える、という不調が改善せず、行き詰まった状況でした。

もともとは思春期から抱える生き辛さ、何をやっても常に空しい感覚があり、そんな自分を変えたいと一念発起するも続かず・・・ということの繰り返し。リトリーブはYoutubeを拝見し「これだ!」と腑に落ちた感覚があり受講を決めました。
  
子ども時代、親の仕事の都合で引っ越しが多く、1~2年おきに転校を繰り返すうち、人との関係は続かないもの、人は自分から離れていくもの、という観念が身についたのか、自分は人の輪に入れない人間だ、だったら自己主張は止めよう、空気になってしまおう、と行動しては「やっぱり私は一人」という思いを強めていました。

大人になってからも、人はもともと孤独な生き物なのよ、こんなのたいした問題じゃない、自分の感情くらい自分でコントロールできなくちゃ、と頑張っていました。
けれど、カズ姐さんの「問題のない人はいません、重たくない問題はありません」という一言にすごく救われました。

人が号泣するような映画を観ても泣けず、友人に「鉄のハートか!」と突っ込まれるほど押さえ込む癖があるので、初めてのセッションでは自分の感情を出すのがとても苦痛でした。
本当の感情を出すのがとても怖かった。

なぜこんなに問い詰めるんだろう、なぜ寄り添うより感情をかき回すんだろう・・・
これまでのカウンセリングの「傾聴」とは全く違うセラピーに、最初はモヤモヤしました。

それでも、質問に何とか答えようとしていると「笑わないで!」と言われたり。
感情がうまく出せないとき、うすら笑いになっていることにすら気づいていませんでした。
何より「たいしたことない」と思っていた母との関係が、転校よりもっともっと前の段階で自分の観念を作り、こんなにも苦しみになっていたとは。

そんなこんなで、初めてリトリーブセラピーを受け、人前で号泣し自分をさらけ出した翌日、不思議なことに世界がワントーン明るくなった感覚がありました。
うまく言えませんが、暗い映画館の外に出た時の開放感に近いです。
一部しか見えていなかった風景をパノラマで見たようでした。

しかし、自宅でビデオ学習を進めているときは、とても重たい感情との戦いでした。
母からのたくさんの制約と支配を受けた記憶が甦り、もう克服したと思っていた「私の背中にはネジがあって、誰かが回してくれないと動けない」という感覚が襲ってきて無力感に苛まれてしまうからです。

これが、実は次のセッションの課題に繋がっていたのかもしれません。
初回同様、2回目のセッションでも、主人との関係について扱ってもらおうと思っていました。しかし、駅を降りて教室に近づくにつれ、長女と私のこじれた母娘関係が浮かんできて、涙が止まらなくなり、そのままその問題にフォーカスしていただくことになりました。

インチャのワークでは、最初、幼い自分に対してどうしてもかわいいと思えず、ともすれば、どこかに行ってほしいと排除したくなる衝動すらありました。
それでも、だんだんと受け入れられるようになってきたある日、いつものように何か言いたいことはある?と聞いたとき、表情がサッと変わり「お母さんがね・・・」と、恨みがましい、ものすごく怖い顔になりました。

あぁこれは今も自分が、そして長女が抱えている感情だな・・・と直感しました。
長女には抑えきれない感情で、暴力を振るってきた過去があります。
切実に、娘たちへは私の母娘関係の負の連鎖を引き継ぎたくない。
いろいろ問題はありますが、まずはこれに今後も取り組み続けたいです。
  
ところで、職場では顔写真入りのカードキーをいつも携帯しなければいけないのですが、今まではこの写真の自分を見るのが嫌で嫌で、なんて醜いんだろうと思っていました。インチャのワークで幼少の自分に感じた感情です。
が、セッションを受けインチャを続けているうち、大丈夫普通!とおかしくないよ!と、写真を直視できるようになり、隠していたシールも剥がしました。

もう一つ、この3ヶ月で変わったと感じるのは、
自分の発する声に「意思を乗せる」ことができるようになったことです。
今まで、ふわふわと発声して相手の出方次第で意見を変えるようなところが
あったのですが、私はこう思う!と芯を通して話せる感覚になりました。
 
これまでも受けてきたワークショップや心理セミナーでも効果が得られず、「頭ではわかっているけど、結局変わらない」の繰り返しでしたが、リトリーブは続ける価値があると思います。
応用コースでさらに深く学んでいけることが楽しみです。

◆感情がエネルギーだという事が体感でわかりました

C.Mさん

カズ先生、セラピストのみなさん
充実の3か月間をどうもありがとうございました!

私は、子供のころから抱えていた自分の生きづらさの原因については、
これまでも様々な本を読んだり考えたりすることで、自分なりに理解はしているつもりでした。
そして過去に起こったことは変えられないのだから、過去は過去として自分の中に抱えたまま、これからの人生を歩んでいくものと考えていました。

そうは考えつつも、やはりこの不足感や生きづらさから抜け出したいという気持ちは消えることはなく、解決方法を探したくてついつい心理学の動画を見ていました。

そのような中でカズ姐さんの動画に出あい、
「複雑性トラウマはセラピストさんに扱ってもらわないと解消されませんよ!」
という言葉を聞き「ということは私もまだ変われる余地があるのかな?」と、光が見えたようでとても嬉しくなったことを覚えています。

基礎コースは、私にとって人間の不思議を体感する3か月でした。

オープンセッションでは、自身もそうですが、抑圧していた「感情」を涙や声と一緒に吐き出す様子をたくさん目の当たりにして、
「抑圧した感情は体内に溜まっていく」というのは、ものの例えとかではなく文字通り本当にその通りなのだということに納得しました。
そして、火力や風力を指して「エネルギー」と呼ぶことと同様に、感情も本当にエネルギーなのだということも実感しました。

また、4回目が終わった頃には、日常の中でも自分の変化に気付きました。

私は毎晩ドライヤーで髪を乾かしている時間は、決まって過去のイヤな出来事を持ち出しては頭の中でグルグルとその感情を廻らせて、妄想の中でメラメラと怒っていたのですが、ある日のその時間帯に、そんなネガティブ妄想ルーティーンをもう行っていない自分に気付きました。
(今までなんと無駄なエネルギーを使っていたことかと拍子抜けするような気持ちにもなりました。。)

職場においては、イライラした人や無礼な振る舞いの人を見ても「機嫌が悪いのかな?」とか「相変わらず無礼だな」とは思うものの、境界線を引いて自分とは切り離して捉えられるようになったということなのか、以前とは違って、他人の感情によって自分の感情が変に揺さぶられてはいないことに気付きました。

一方で、基礎コースを通して自分が向き合うべき課題も浮き彫りになりました。
虚勢を張って生きることで、感じないように蓋をしてきた、「悲しい」という感情が奥底にあることに気付いたので、引き続きこの悲しみに向き合って癒していこうと思います。

そして、不足感や無価値観を原動力にして生きることはもう止めて、私も、喜びや楽しさや好奇心を原動力にして生きられる人間になれるのだと信じて日々を送ろうと思っています。

応用コースも受講しますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

※画面の都合上、頂いたすべての感想を掲載出来ないため一部抜粋して掲載させて頂きました。なお、掲載の許可を頂いた方の感想のみ載せさせて頂いております。ご感想ありがとうございました。